浅葱色の記憶
部屋につくと、永倉さんと原田さんの間
私の布団を敷くために、隙間があった


テキパキと永倉さんが布団を敷く



「今夜は、灯りつけとこうな!」

と、原田さんが言う





私の気持ちなんて、2人にはわからない


そう言ったけど…

深く関わらないよう、避けていたけど




ポロポロと涙が溢れてくる




「どうした!」

「怖かったんだな!もう大丈夫だぞ!!」




2人が慌ててる



「……ごめんなさい」





疑っていたのは、私だ




信じてなかったのは、私だ




「何謝ってんだ!? 泣くな!」


「そうだ! 泣くな!」





私は、敷かれた布団に座る



「ごめんなさい…私…皆を避けてて…
どうせ……助けにこないとか…
本当は、行くとこないから仕方なく
ここに残っただけで…
助けに来てくれて…ありがとうございます」



「仲間なんだ!助けるに決まってんだろ!」


「そうだぞ!そんなの俺の頭でもわかる!」




怖かった……





裏切られることが……










なんで、そんな気持ちになるのか
わからなかったけど


信じたくなった




〝チリンチリン〟



「そういえば、おまさから忘れ物預かってた
お前のだろ!?」


「あ……ありがとう」




桂小五郎の鈴が、励ましてくれてるみたい


























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