浅葱色の記憶
「なぁ 佳乃」

「はい」

「私を男だと思ってる?」

「…違うのですか?」


胸元を開いて見せた
居合道の時は、下着ではなく
晒しを巻いている


「すみません!!!私、てっきり!!!」

「いや、いいけど
なんか、佳乃のご両親が婿にしたいような
そんな感じで言ってたから…やっぱり」

「お気に障ってますか?」

「ううん 全然平気」


それから生理の時は?とか
お風呂は?とか
水は? 火は? 洗濯は? 炊事は?

ありとあらゆることを質問した

佳乃は、面倒な素振り無く
一つ一つ、わかりやすく教えてくれた




ここで生きていくには、仕事をしなきゃ!



「私、働きたいんだけど
何か仕事ないかな?」

「サクタ様は、お強いですから
用心棒とか格好いいですね!!」

「それ、女でもいいわけ?」

「今、世間では壬生浪士組なるものが
身分など関係なく、強者を集めているとか」

「へえー 壬生浪士組ね…」

「ですが…あまり評判は、良くありません」

「そうか…明日、町を案内してくれる?」

「はい!私も詳しくありませんが
いきましょう!!」

「ありがとう」



佳乃って、可愛い

純粋だし、女の子らしいし


男なら、こういう女の子を好きになるのに




ジーーーーーーー




「///////////なんです?」


「可愛いなと思って」


「/////////お戯れを!!サクタ様ったら!」



なんで照れてんのか謎だけど

可愛いのは、確かだ






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