浅葱色の記憶
翌日





佳乃の父親からのお下がりの着物を貰う



…私、そんなに男っぽいんだ?




「あれ!壬生浪士組ですよ!」


佳乃が指さす方を見て、驚いた


あの羽織は… 


新選組


歴史オンチでも、見たことある


あーぶんきゅーって、新選組の時代か


「おい小僧!」


タタタッと4人の男に囲まれます


「昨日の礼だ」


佳乃を壁に押し付け

「動くなよ」

「はい」


にこりと微笑んでから、佳乃の前に立つ


「俺から行くぞ!」

「1人づつなんて、ケチなこと言うなよ
まとめてこい」

「サクタさまぁ」

「クソッ ナメやがッてぇー!!」


エイ  エイ  エイ  エイ


嘘っ… 弱っ…



「佳乃」

「サクタさまぁ!!!ふぇっ」



怖かったらしく号泣




「捕らえろ」

「はい!」




あ… 新選組




「貴方… 少し話せますか?」

「見て分かりません?泣いているので
無理ですね」

「さぁーくたぁさぁーまぁ」

「よしよし!佳乃もう、怖くない!」

「女も一緒で構わん 来い」



男が2人羽織を他の人に渡すと
私達の前を歩き始めた

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