浅葱色の記憶
山崎さんの部屋で1日休み


「せっかくだから、傷が治るまで
ゆっくり休めばいいのに」


原田さんが、言う



「そんなに寝てられない!」


私は、女中仕事に復帰!
腕は痛むけど、どうにかして中山さんと
会いたかった


「藤堂さん よろしくお願いします!」

「うん!こちらこそ!」


私の外出には、幹部が同行する

今日は、藤堂さん


「なぁサクタ?
桂とは、昔からの仲なの?
その……口づけしてただろ?」


「!!!忘れてた!!!
私、桂さんも探さなきゃ!!!」


「サクタ…」


「はい!1人づつですね!」



藤堂さんって、可愛い顔して、結構怖い!
よく、この人に勝てたと思う

まぐれだな

油断してたに違いない


「桂さんが何で私に、あんなことするのか
私、そんなに隙があります?」


「どちらかといえば、ないけど」


「あ!具合が悪いとこをつけこまれてるんだ
今度、元気な時に会ったら仕返しに
思いっきり殴ってやる!!」


「はあ?」


クスクス笑って


「永倉君に教えてあげよ!」


「? 永倉さん?」


「ううん なんでもないよ!」



にやにやして、どうしたの?



「きゃあーーー!!!」



悲鳴!!



「行こう!!」


「はい!」



藤堂さんについて行くと

中山さんが、女の人を斬っていた
そのそばで、子供が血を流して倒れていた




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