浅葱色の記憶
原田さんを追い掛けていると

前方に藤堂さん!


「藤堂さん!捕まえて下さい!!」


「え!! うわあ! 無理!! 」


「もう!藤堂さん!追いますよ!」


「え!?なんで!?」


とか、言いながら加わり

何してるの?楽しそう!って、宗次郎も


「斎藤君!捕まえて!」


藤堂さんが斎藤さんに援護を頼むけど

スルリ


「まてぇーーー!!!」



屯所内を全力疾走



「てめぇら!!まとめて俺の部屋にこい!」











怖っ




「いい歳して、追いかけっことかするな!」


「訓練ですよ!逃げる悪者を追う!」


「俺、悪者かよ!?」


「話あわせてよ!」


「悪者にするな!」


「だから!訓練ですよ!!!」


「うるせえ!!!」


全員で拳骨を貰い

トボトボと廊下へ



「うふっ 楽しかったですね!」

「そうだね!」

「うん!またしようぜ!」

「今度は、捕まえよう」

「俺様が、お前らに捕まるかよ!?」

「あ!出来た!」


「なにが?」


「思い出です!」


皆が首を傾げる


「私、羨ましく思ってたんです
皆、同じ目標があって、同じ気持ちで
楽しい事も辛いことも共有してて
いいなぁって
私は、話せないみたいだから…
少し時がたてば、皆で屯所を走って
土方さんから怒られたねって
笑い話ができるでしょ!?
そういう話に私、参加してなかったから
今度は、混ぜて貰える!!」
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