浅葱色の記憶
幹部も揃ってる所で、改めて




「あのさ
私、毎日こういう生活してるんだ
だけどね……
私は、消されてしまうかもしれない
そんな素性があって…
だから、皆ともっといたい
容保の所にはいけない
容保は、とっても大好きだけど
この仲間が好きなんだ」



「羨ましいな」


「また遊びにおいでよ!?ね!
容保が来てくれて、楽しかった!」


「こちらこそ、楽しかった
真結も時々、遊びに来い」


「近くにいたあの人から
『無礼な!』って、言われるんでしょ?」


「ハッハッハッあれは、口癖のようなもの
いつも言っておる」


「そうなの? なら、今度会ったら
私が無礼な!って、言って返すよ!」


「ハッハッハッ…其方のような
面白いのがいれば飽きぬな
新選組は、よい女中を持ったな」


「はい」



皆が誇らしくしてくれた

なんだか、くすぐったい気持ち



「容保!これ、容保が収穫した野菜!
今日の夕餉にどうぞ!」


「おお!貰っていいのか!?」


「お手伝いありがとう!!報酬よ!」


「またな」


「うん!また!」




容保を見送った




「話しましょう
決心が出来ました」






山南さんが微笑んだ












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