アンドロイド#01

クンッと、へその辺りが持ち上がったのを感じる。

下降しているのが分かる。

滑走路が見え、全員が固く目を閉じた。


ドォン!!凄まじい衝撃が私達を襲い、数回機体がバウンドする。

地面と機体が擦れ、火花が散っているのだろう。窓の外に煙が見えた。

機体が完全に停まるまで、かなりの時間を要したと思う。

緊張状態だったために長く感じたのかもしれない。

とにかく、機体が無事に停まったと同時に、大歓声が沸き上がった。

「やった…!!ダル、ダル!もう大丈夫よ!!」

勢いよく横を向く。

ダルは緊張状態に疲れてしまったのか、かわいい顔をしてスヤスヤと眠っていた。

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