アンドロイド#01
一度たりとも自分を責めなかった息子の代わりに、せめて彼には責められるように。
彼の手で、償いを受けようと決めた。
だから、私限定の殺害用プログラムを極秘で入れた。
本来ならば許されないことだが、息子の脳を極秘で入手し、彼の頭部に植えた。
全ては自分のため。
この苦しみから逃れたい故の禁忌。
だけど息子は、逃げることを許してはくれない。
生きろと、私に言うのでしょう…?
「ママ…、だいすき。」
その美しい顔に、愛する我が子の笑顔を見た。
カコン、不自然な首の倒れ方に、何事かとパソコンに目をやる。
「!!」
【ALL DETA CLEAR...】