私たちの、歪な関係
「あー!お腹空いた!」
「私も~授業中鳴っちゃったよ~」
やっとお昼休みになり、私は花音と一緒にお弁当を食べ始めた。
「そーいえばさ、田中の授業ででた課題多くない?」
「確かに、それは私も思った」
「なんか最近課題多くてほんと困る」
「まぁ3年生だしね…」
「3年生でも!極端に増やされたくない…」
「あはは…」
他愛もない話をしながら食べるご飯ってなんでこんなに美味しいんだろう。
今日は帰ったら何をしよう?
あ……そう言えばまだ読みかけの本、図書室にあったなぁ。
……これからは放課後は図書室にでも通おうかな。
家に帰っても誰もいないし、放課後誰とも予定はないし。
そうしよう。
「あ、私ジュース買ってくるね!」
するとお弁当を食べ終えた花音が立ち上がっていう。
「あ、うん。
一緒に行こうか?」
「大丈夫!すぐ帰ってくるから」
「おっけ、行ってらっしゃい」
「いってきま~す!」
花音を見送ると、私は残りのお弁当に手をつけた。
ああ、来週から夏服に移行だったな……
夏服出しておかないとな……
ぼんやりと窓の外を見ながら思う。
「ゆーいちゃん!」
すると、花音が座っていた椅子に誰かが座った。
「?
……駿くん!」
びっくりした。
「やっほー」
駿くんは紙パックのジュースを飲みながら来たみたいで、ストローでジュースを吸い上げている。