私たちの、歪な関係
……丁度いい。
昨日の返事でもしてしまおうか。
「駿くん、ここじゃあれだから少し話せるかな?」
「……」
私がそう言って箸を置くと、駿くんは黙ったままジュースを飲み続けた。
私はそんな駿くんを見ながら立ち上がって教室をでた。
そして駿くんが付いてきてくれたことを確認すると、私は階段の下へ行った。
……ここなら死角になって目立たないはず。
幸いそこには誰もいなかった。
「ごめんね、すぐで……」
駿くんの方を振り向いて言うと、「いいよ、何となくわかってたから」と笑って言った。
「ちなみに、答えも何となくわかってる」
駿くん………
「ごめんなさい………駿くんとは、そういう関係にはなれません」
私は、頭を深々と下げて言った。