私たちの、歪な関係
「バカって……」
「だってほんとだもん。
相手のこと気遣うのも大事だよ、だけどさ結局は自分がどうしたいかだよ。
この人と一緒にいたい、
この人の傍にいたい、
そう思ったんならそれを行動に、言葉に表さなきゃ相手は何もわからないよ。伝わらない。
考えるより行動!
考えるな!感じろ!ってやつ!」
花音は最後の方、少し恥ずかしくなったのかそう言って先に学校へ行ってしまった。
花音……
きっと私のことすごく心配してるんだろうな。
考えるな、感じろ……
なんだか少し違う気もするけど、あってる気もする。
私はぱん!と両頬を叩くと、花音のあとを追って走って学校へ行った。