私たちの、歪な関係
この日、私は隼に話に行こうと思っていたが運悪く田中先生に荷物を資料室まで運ぶよう頼まれてしまった。
あーあ……
隼と話して、隼と一緒にいたいって伝えようと思ったのに……
私なりに花音の言葉を聞いて朝からさっきまで考えてたんだ。
正直、隼のことをどう思ってるかとかわからないけど一緒にいたい。
放課後、隼とゲームしたり一緒に帰ったり。
すごく楽しかった。
その時間がもう二度と来ないと思ったら寂しいし、ゲームをするのも帰るのも、隣に隼がいなきゃ楽しいって思えない。
それに、隼が他の人とキスしたり手繋いだり考えるだけで嫌だ。
隼とハルちゃん、上手くいったらいいなぁって思ってたけど2人が肩を並べて歩いて帰るいる所を想像するだけで胸が張り裂けそうなんだ。
「よいしょっ」
私は頼まれた資料を持つと、資料室に向かって歩き始めた。