私たちの、歪な関係


「でも本当によかった、
隼くんの思いも優衣の思いも通じたみたいで。
なんだか二人共、すごく空振りしてたもんね」


「そう、かな……」


「そうだよ!
だって隼くんは優衣のこと好きなのに、それを言わないでそばにいようとするし
優衣は優衣で自分の気持ちに気づかないで応援なんかしちゃってるし……」


花音、すごい観察力。


「まぁ紫藤は想定外だけど。
きっと紫藤も全部わかってたと思うよ。
それで優衣に告白して気づかせた、って事だよねきっと」


………すごくうまい感じにまとめられてる。



「あ!2人ともおはよー!」

するとちょうど良く駿くんが来た。


「あ…おはよう駿くん」

「紫藤!あんたのことは嫌いだけどすこし見直した!」

花音……朝イチでそれは…

嫌いって言っちゃってるし


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