私たちの、歪な関係
それから家へ帰ると、お母さんがいた。
今日はお店が定休日らしい。
「あ、お母さん。ただいま」
「おかえり優衣」
「これ、プリン買ってきたんだ。
美味しいからあげる」
「え?いいの?ありがと~」
お母さんにプリンを渡すとお母さんは遠慮なく食べ始めた。
私はそんなお母さんの前に座った。
「あらほんと、美味しい~!
1人で買ってきたの?」
「まさか、彼氏と」
「カレッ…….彼氏!?」
あれ?
言ってあったよね?
まえに花音がぽんぽんと言っていたような気がするけど。
「言ってなかったっけ?」
「いや、言われてたけどまさか優衣の口からそんな言葉が聞けるなんて……」
……半信半疑だったわけね。