私たちの、歪な関係


それからあっという間に週末はやってきて、私と花音は同じタイミングで家を出た。

「あ、おはよ」

「おはよう」

勉強会は駿くんの家でやることになった。

花音の家の予定だったが、駿くんが変なところで気を使った。


「紫藤の家ってどこら辺なの?」


「隼の家の近くっていってたから、隼の家に行けば迎えに来てくれるって」


「ほうほう、じゃあ行こうか」


「うん」


そうして私達は勉強道具の入った、いつもの通学カバンより少し重めのカバンをもって歩き始めた。





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