私たちの、歪な関係



ーーー


「あ、2人とも来た来た」


隼の家に近づくと、隼と駿くんと思われる人影が。

「お待たせ~」

花音がテケテケと音がしそうなくらい可愛らしく走る。


それを私も追う。


「早速行こう」

「うん!」


花音、前より駿くんに対してトゲがなくなったなぁ。


よかったよかった。

私も、前ほど駿くんのことを苦手と思ってない。


関わってみたら、わりとみんな理解出来るものだな。


「優衣、行こう」


ぼーっとみんなを眺めていると、そんな私に気づいた隼が私に声をかける。


「あ、うん!」


私も笑顔でついて行った。





















「おじゃましまーす!」



駿くんの家は本当に隼の家からすぐで。

家に入ると、家の人は今日1日家を開けているみたいだった。


「よし、早速やろう」


駿くんの部屋に通され、駿くんの声でみんな勉強をスタートさせた。





「優衣ぃ、ここわからない」

「ん、どこ?」


「隼、ここなんだけどさ…」

「あー、そこは…」


結局私と隼は教える側に回ったが、それもそれで勉強にはなった。




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