私たちの、歪な関係
「充実って……
隼くんといちゃいちゃしてたんでしょ」
べそをかきなから花音に言われる。
「そんなんじゃないよ、多分……」
いちゃいちゃ、に入るのだろうか私と隼のやってることは。
「嘘だね、優衣たちは自覚なくていちゃいちゃするから見てるこっちが辛い」
自覚なくてって…
そうかな?
「ごめん…?」
「謝らないで!余計つらい!」
…どうしろと。
「優衣が幸せならいいの!私だってこれからいい人みつけるもん!」
花音はそう言って顔をパチンと叩くと気合を入れたように歩いた。
そんな花音をみてたらなんだかいつも通りに安心して笑ってしまった。
「なによ!」
「ううん。なんでもなーい。
花音塾はどうなの?」
「うー、それ聞く?大変だよー…」
それから夏休み中の出来事やなんやら話していると、すぐに学校につき始業式のために私たちは体育館へ行った。