私たちの、歪な関係
「あ!優衣!
隼くんいるよ!」
体育館につくと、いちはやく隼を見つけた花音に肩を叩かれる。
「あ、ほんとだ」
花音が指さした方を向くと、駿くんと一緒にいる隼。
クラスが離れてるから少し遠い。
私はポケットの中にある携帯についているあのストラップを握った。
「花音、並ぼう」
「え、いいの?行かなくて」
「だって遠いもん」
「そっかぁ」
そしてすぐ、校長先生の長い話や生徒指導主任からもながーい話が始まった。
「じゃあまた明日」
「また明日」
今日はとりあえず始業式だけなので、すぐ解散になった。
バイトがある花音と別れると私は隼のクラスに向かった。
隼のクラスに行くのも久しぶり。