私たちの、歪な関係
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「ふー、さっぱり」
しばらくするとお母さんがシャワーを浴び終えてきた。
「お茶飲む?」
「あ~おねがい」
私はお母さんと自分にお茶を入れるとテーブルに置き、そばに座った。
「優衣勉強してたの?」
「うんまぁ」
「偉いね優衣は」
「……みんなの方がえらいよ」
きっとみんなの頑張りに比べたら私は大分下。
「優衣、話があるんだけど今話してもいいかな?」
するとお母さんがいつもより少しだけ、ほんの少しだけ低い声で言った。
それと様子が変わったのも気づいた。
そして私は予想してしまった、これから話されることを。
「いいよ、話して」
お母さんは私のその言葉を聞くと私と向かい合うようにして座るとお茶を一口飲んで私をまっすぐ見た。