私たちの、歪な関係
「そっか、ごめん。なんとなく気づいてはいた」
すべて話終えると隼はそう言った。
「離婚の話?」
「そう、まえ優衣の家行ったら優衣封筒もって固まってたでしょ、その時中身がチラッと…」
そうだったんだ……
全然気づかなかった。
「…私………」
これからどうしたらいい?なんて隼がわかるはずない。私の事なんだから、私しか考えられないしわからない。
「優衣は優衣らしく、それでも苦しかったら俺の所へおいで」
なんで、思ってることがこわかるんだ隼は。
「エスパーなの?」
「え?」
思わず呟いた言葉に隼が一瞬驚いたと思ったら笑った。
「エスパーなんかじゃないよ。
うーん、そうだな。しいていうなら、
俺はそれだけ優衣の事考えてるってこと」
……よくわからないなぁ。
私の頭の回転が悪いのか、隼の言葉の言い方が悪いのか、
私にはうまく伝わらなかった。
「今日は何作るの?」
「ハンバーグ……」
「じゃあ俺んちもハンバーグにする。買い物行こう」
隼はそう言って笑うと、私の手を取りさっきまで鉛のように重かった足をいとも簡単にスーパーへと連れ出してくれた。