私たちの、歪な関係
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「じゃあ、また明日学校でね」
「うん、ありがとう…本当に」
買い物を終え、隼は私を家の前まで送ってくれた。
「ねぇ隼」
スーパーの袋を持つ姿でさえ絵になるなんてやっぱり隼はかっこいい。
「なに?」
「私、隼と出会えてよかったって本当に思ってるよ」
「へ?」
「私と出会ってくれてありがとう。」
なんだか今日は、こんな照れくさい言葉も言える気がして。
「気をつけてね、じゃあまた明日」
だけどやっぱり恥ずかしくて。
私はそう言って隼に手を振ると足早に家の中へ隠れるようにして入った。
まだ心臓がドキドキなってる。
「……はぁ」
走ってもないのに疾走感。
何言ってんだ、私。
そして言った自分が恥ずかしくて、少しの後悔と大きな満足感。
「優衣ー?帰ってきてるのー?」
まだドキドキしている胸をなでおろすと、部屋の中からお母さんの声が。
「ただいまー!」
私は笑顔でお母さんのところへと向かった。