私たちの、歪な関係
「何がいいかなぁ?」
ショッピングモールについて早速、私は声を上げた。
「んー、隼くん物欲なさそうだもんね。」
花音、それは失礼なんじゃ…
と思ったがそれには同感だ。
隼がなにか欲しいと言ってるところを見たことがなければ聞いたこともないかもしれない。
……しいて言うなら…
「ゲーム………?」
とか。
「はぁ?あんたクリスマスに彼氏にゲームあげる彼女がどこにいんのよ。
おまえはサンタさんか!」
…ですよね。
「んー、例えば手袋とかマフラーとか…
お揃いのアクセサリーとかもでもいいんじゃない?」
花音はそう言って手を顎に当てて考える。
マフラーに、手袋………
どれもイマイチピンとこない。
「まぁ、お店見ていけば何かあるでしょ!
行くよ!」
「そうだね」
そうして私と花音は手始めに近くにあった雑貨屋さんに入った。