私たちの、歪な関係
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「お待たせー!」
約束の2時間後になったので、待ち合わせしていた場所で少し待っていると花音が来た。
「いいのあった?」
急いできたのか、花音は息が上がっている。
「うん、なんとか」
喜んでくれるといいけど。
「なに買ったの?」
花音がそう言って首をかしげる。
「内緒」
私はそれに先ほどの店員さんのように人差し指を口元にあててにやりと笑った。
「なにそれー!ま、いいけど!
喜んでくれるといいね!」
「うん!」
「ちょっと疲れちゃった。
お茶でもしない?」
「賛成」
そして私たちはショッピングモール内にあるカフェで休憩がてら少しお腹を満たすことにした。