私たちの、歪な関係
生姜生姜……
「あれ?」
コンビニの奥へ行くと……
「あれ?優衣?」
「何してるの?隼」
隼の姿。
なんだか家の近所でよく会うな……
約束、というより隼とはばったりが多い気がする。
「俺は散歩してたらここまで来てたの」
散歩って……
「おじいちゃんか」
「うるさいよ」
おおナイスツッコミ。
隼は声を上げて少し笑うと、私に近寄ってきて私が持っていたスーパーの袋をひょいと持った。
「今日の晩ご飯はなんですか?」
「今日は、花音の家で生姜焼き……
生姜買い忘れちゃって…」
「ぶはっ!生姜焼きで生姜忘れるって!」
私がここに来た理由を言えば隼は大笑い。