私たちの、歪な関係
白木 楓
「へぇ、3人は幼なじみなんだね。」
花音が隼と駿くんと白木さんを見ていう。
何故か私達5人一緒に帰ることになり。
そして何故か5人でファストフード店になんか寄っちゃって。
「そうなんですよぉ!
私が2年前に引っ越して離れてたんですけど…
また戻ってきたんです」
「へぇ…」
花音と白木さんが主に話をしてるって感じだ。
なんせこの席順、私は嫌だ。
ブロック席を5人で座っていて。
私と花音、そして私の向かい側に駿くん、真ん中に白木さん、花音の向かい側に隼。
「………優衣先輩は、隼の彼女なんですか?」
手元にある、さっきドリンクバーで入れてきたジュースを1口口に含むと同時に白木さんが私を見据えて言う。
「あ…はい」
彼女ですけど何か?
って言ってやりたい!!
この子絶対裏がある。
……すぐ疑うのはよくないと思うが。
さっきから私に対する態度が物語っている。
「そうなんですかぁ!いつの間に!
いつから付き合っているんですか?」
いつから……
これはどこからって言った方がいいんだろう?
私が困っていると、隼が口を挟む。
「楓もういいだろ。」
ほ……
助け船。
私はもう1度飲み物を飲む。
「えー!気になるじゃん!
だって隼が彼女つくるなんて思わなかったもん」
……元気だなぁ、この子は。
「あ……」
すると隣で花音が小さく声を出し、私の肩を叩く。
「ごめん優衣……
バイトの時間が…」
そして小声でそう言った。
そ、そんな……
「優衣も一緒に帰る?」
花音……
気持ちは嬉しいけど、このまま帰るなんて出来ない。
「ううん、大丈夫。
ありがとう、いいよ行って」
「ごめん!」
花音はそう言って"ごめん"のポーズを取ると、みんなにバイトがあると言って帰ってしまった。