私たちの、歪な関係
「隼……」
「ごめん、楓が」
隼はそう言って私の手をとるとゆっくり歩き始める。
私もそれについていく。
「ううん………」
「楓は俺たちより2個下でさ…
俺たちが高一のとき…楓は中2の時か。
楓は病気でもともとはうちの病院にいたんだけど県外の病院に行ったんだ。
それで完治させて戻ってきたってわけ」
隼はそういうと、「楓に言うとうるさいから内緒ね?」と人差し指を口元に当てた。
「そうだったんだ…」
それでもやっぱり、あの子が隼の事を好きなのは全面から出てるよ…
正直、私は高校からの隼しかしらない。
だけどあの子はずっとずっと小さい頃からの隼を知ってるんだ。
………不安。