私たちの、歪な関係



あー重いぃー。

めんどくさいなー。

なんて心の中で文句を言いながら職員室へ行き、あの先生の机へダンボールを置いた。

はぁ、疲れた。

「ん?如月また頼まれたのかぁ」

職員室を出ようとするとドアの近くにいた先生に声をかけられた。

「あははー、そうなんですよ」

そう、よく頼まれるんだよね色んな先生に。

職員室にノート持ってけだのなんだの。


「じゃ、ついでにこれ観月に渡しといてくれ」


あんたもか……

「なんですか?これ」


受け取ったプリントを見るとこの前やった小テスト。

けどこれはもう返されてるはず……



てか花音点数悪。

50点中13点って……


「あいつ、再テストだったのにこんな点数とりやがってな………。
再々テストって伝言しといてくれ。」


…なるほど。


「わかりました~、じゃ、失礼します」

「よろしくな」


職員室を出て教室に戻ると呑気に携帯をいじっている花音。



バカだな、花音。



< 26 / 318 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop