私たちの、歪な関係


「花音~、これ先生からの伝言つき。
再々テストだって~」

花音の前にテストを突き出す。


「げっ…まじかぁ。
これすごい難しくない?」

携帯をいじっていた花音はすぐさま携帯をしまうとプリントを受け取った。

「まぁ、少し難しかったけど…
再テストでこの点数はないよ……」

「そんなぁ」

がんばったのに、と花音。

しょうがないなぁ。

「放課後教えてあげようか?」

「えっ!?いいの!?」

わかりやすく嬉しそうにする花音。
かわいい。

「もちろん」

そう言うと喜ぶ花音。


あー、じゃあ帰り隼と帰れないな。

後で言わないと。

「花音バイトは?」

「今日はないの。明日あるけど」

じゃ、今日は決まりだね。


今日はお母さん達は……

携帯を開くと何も連絡はなし。

ってことは帰りは遅い。

早い方が珍しいから早い時には連絡が来るんだ。


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