私たちの、歪な関係
それも息苦しいし。
だったら駿くんと帰った方がマシ、なんて思ってしまった自分がいるんだ。
私はまた、逃げた。
「そっか……
後悔だけはしないでよ」
「うーん、それは無理かなぁ」
「?」
ごめんね花音。
「私もう、たくさんの後悔してるから。
今更ひとつ後悔した所でたくさんの後悔の中に入るだけ」
私はそう言ってお弁当に入っている最後のおかずを食べてお昼ご飯を終えた。
「優衣………」
花音の悲しそうな顔が視界に入らないように、私はそっと目を伏せた。