私たちの、歪な関係
また、逃げた
家に入ると私はすぐにシャワーを浴びて部屋に篭った。
「はぁ…」
なんだか疲れちゃった。
なんにも考えたくない。
「あ……」
ふと机に目を向けると、隼から貰ったネックレスが目に入る。
私はそれを取るとぎゅっと握った。
「もう……わかんない」
どうしたらいいんだろう。
あ………そう言えば花音に親が離婚したこと言ってない。
…別に無理にいう必要はないとは思うけど。
花音は一番心配してくれてたからな。
明日の朝言おう。
……朝する会話じゃないけど。
白木さんは……もうわからない。
けど、隼と別れるなんて考えられない。
幸せになれないなら私が幸せにするんだ。
私の人生だもん。
ぐっともう1度ネックレスを強く握った。