私たちの、歪な関係
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そしてあっという間に放課後。
「ちょっと隼に言ってくるから待ってて」
「わかった~ごめんね」
「大丈夫だよ」
隼の教室に行く途中にも色んな人に挨拶をして行った。
「隼っ」
隼の教室へちょこんと顔を出すと声をかけた。
「あ、優衣ちゃん。
隼なら今掃除に行っててもうそろそろ…。
あ、来た」
するとそこに居たのは駿くんで。
すぐに後ろから隼が来た。
「隼、あのね今日は花音と勉強するから一緒に帰れないの」
「そっか」
隼はそう言って教室にはいってカバンを取った。
「ごめんね」
「いいよ、帰り気をつけてね」
「うん、ありがと」
私が笑うと隼も笑った。
「駿帰ろ」
「おう」
そして2人を見送ると私は自分のクラスへ戻った。