私たちの、歪な関係
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「楓、昔から俺の周りにいる女の子好きになっちゃう癖っていうかそんなのがあってさ……。
別にそれを悪いとは言わないけど変にこじらせようとするから困るんだよね…。
挙句の果て、告白したら真っ直ぐな子だからさ……ギャップが……」
あれから白木さんと駿くんを置いて2人で私の家に来た。
笑って隼は話すけど、やっぱり隼の周りにいる女の子を好きになる、ということは隼が好きなのかなと私も疑ってしまうわけで。
「隼の事がよっぽど好きなんだね……」
そしてその白木さんの性格に振り回された私としてはあまり信用ができない。
「いや、むしろ俺嫌われてんのかも…」
隼はそう言って笑う。
…それはないでしょ。
幼なじみって言うくらいだし、嫌いだったら一緒になんていれないはずだよ。
「でももう安心して。
楓が告白してきたってことはもう意地悪しないから」
なんと清々しい顔。
……ってか、知ってたなら言ってよ。
私一人で振り回されてて恥ずかしいし馬鹿みたい……。
私はガックシと肩を落とす。