私たちの、歪な関係



「おじゃましまーす」

「俺の部屋行ってて。なんか飲み物持ってくる」

「うん」


家には誰もいないらしく、私と隼の声以外なにも音がしない。

私は隼の部屋に入っていつものようにベットに座った。


なんだか、隼と会うのも、ここに来るのも久しぶり。


……こうやって会わなくなるのかな


なんて柄にもないことを思ったり。

少し寂しくなって、私は横たわる。


隼の匂い…

私はクッションに顔を埋める。

……私は変態か。


でも動く気になれなくて。


そのまま目を閉じたら、隼が戻ってきたらしく寝転がる私に視線を合わせてしゃがんできた。


「あ、起きてる」

そしてゆっくり目を開ける私に言った。

「どうした?」

なんか、恥ずかしいな。


近いし…


「なんでもない」

私はそう言って再びクッションに顔を埋める。

そんな私の頭を隼は撫でると「優衣」と優しく私の名前を呼んだ。


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