私たちの、歪な関係



私はそれに「なに」とだけ答える。


「寂しかった?会えなくて」


隼はそう言うとベットに座る。

そして私の頭を撫でる。


「……別に寂しくなんか」


"ない"が言えない。


だって本当はすごく寂しかったから。


自由登校になってから会えてなかったし。



連絡もなかったし、私も連絡しなかった。

……怖かったから。

勉強とかなんとか理由つけて拒否されるのが。

毎日一緒にいた花音でさえ全くあってないから、きっと今みんな忙しいっていうのはわかってたし、私も勉強に逃げてた。


この先どうなるんだろうっていう不安に何度も駆られた。


私はそのまま黙って隼のほうに手を差し出す。

"起こして"と。

隼は私の腕をつかむと優しくひっぱって私を起こす。



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