私たちの、歪な関係





ーーー


「優衣ちゃんありがとうねー!」

「いいえ!」



私は今写真撮ってた人とばいばいをして周りを見渡すと、もう人はほとんどいなかった。



「優衣」



すると後から隼が。


でもなんだか、少し


「拗ねてる?」


「拗ねるよ、そりゃ。みんなにいい顔するの今日が最後だよ」


それはつまり、大学では猫をかぶるなってこと?


「ごめんごめん。でも隼も、なにその制服。」


そんなこと言う隼の制服はボタンがほぼない。

どうしてブレザーなのにボタン取られてるの…



「もー!2人ともお互い様!」



そしてそこに花音がストーップ!と言うように入ってきた。


「隼くんだって写真たくさん撮ってたじゃない」


花音はそう言ってはぁ、とため息をつく。


「隼だって猫かぶってるくせにね」

駿くんまで…


「優衣も!隼くんのことほっぽきすぎ!」


「優衣ちゃんの猫かぶりもなかなかのものだったよ」


『すみません……』


隼と声を揃えていう。



お説教……


「さ、私たちも写真撮ろ!」


花音は笑うとそう言ってカメラをだす。


「うん!」



そして私たちは近くにいた子に4人の写真を撮ってもらった。




うれしい。



「はい、優衣と隼くーん、並んで!」


「え、いいよ…」


「いーからいーから!」


「優衣、おいで」


そして隼と写真撮ったり、たくさん何枚も撮った。


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