私たちの、歪な関係
「優衣、今日ママパパ帰ってくるの?」
すると花音が急に聞いてきた。
「?
遅いと思うよ」
「ならさ、うちこない?
今日バイトもないし暇なんだよね」
…なるほど。
だけどごめん。
「ごめん、今日はちょっと」
「そっかぁ、まぁ急だったし!了解!」
ごめんね花音。
なんだか今日は一人でいたい。
なんていい加減な理由で断るの失礼なんだけど、そういう時ってあると思うんだ。
「よし、帰るか」
「うん」
花音はこういうのねちっこく言ってこないから長く付き合えてるんだと思う。
2人で学校をでる。
「なんか2人で帰るの久しぶりだねー」
花音が口を開く。
「確かに」
高1のときは花音もバイトを始める前だったし、毎日二人で帰ってたけど。
高2になったら花音はバイト初めて私も隼と付き合い始めたからなかなか2人で帰るってことは無い。