私たちの、歪な関係







ーーー


「災難だったわねぇー」

「痛い……」

「ちょっと我慢してね」


ほら、朝からの体育はいいことが何なもない。


今日の体育は女子はバレーだったんだけど、もちろん率先して私は参加した。

だけど、相手にはバレー部の子。

一応、運動神経は悪くは無いと思ったんだけど、やっぱり毎日してる子には勝てなくて。

強いボールが肩に当たり、バランスを崩して転んでしまった。


そのとき足と腕を少し擦りむいてしまったのだ。

相手の子も謝ってくれて、私も私の不注意だったところはあったからそれはいいんだけど、痛い……。

体育館の床って痛いなぁ。

そして授業が終わり、休み時間に今手当をしてもらいに保健室へ。


ハルちゃんに手当してもらっている。


「よし、オッケー!」

「うぅ、ありがとぉ」

「そんなに酷くないからすぐ治るわ」


ハルちゃんのこの笑顔見るとすごく癒される。

保健医に向いてるわぁ…。


ガラガラ…

「あらいらっしゃい」

その時、保健室のドアが開いた。

ああ、お客さんが。

私がここにいたら次の人なにも出来ないよね。

と思い席を立って入ってきた人を見ると、

「隼?」


隼だ。

「おはよー」

今日まだ会ってなかったな、そう言えば。

にしてもどうしたんだろう?

「おはよ、怪我は?」

…ああ、怪我。

なんで知ってるんだ?

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