私たちの、歪な関係
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「じゃあ、今日バイト休んだらお母さんに殺されるから!
行ってきます!」
「がんばってね~、行ってらっしゃい!」
放課後、花音をバイトに送り出し荷物を持つと隼のクラスへ行った。
少し除くと隼は席で帰りの支度をしていたからそれに近寄った。
「隼っ」
「あ、優衣」
隼に笑いかけると、すぐ隼のクラスの子に声をかけられた。
「優衣ちゃんばいばーい!」
「ばいばい!」
あ、あの子まえジュースくれた子だ。
隼のクラスだったんだね。
「この前ジュースありがとう!」
「ああ。いえいえ、いつでも奢るよ。
なんちゃって」
「あはは、ありがと!」
「じゃね!」
「うん、部活がんばってね~」
その後に手を振り隼の方を向くと、既に準備は出来ていたみたいで。
「帰ろ」
というと、「うん」と歩き出した。