私たちの、歪な関係
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「隼っ。帰ろ!」
放課後、私は隼のクラスまで迎えにいく。
「まって、今日日直」
「おっけー」
私は隼の隣の空いてる席に座り、待つことにした。
「あ、優衣ちゃんばいばーい!」
「隼うらやましー」
「あはは、ばいばーい」
そして教室にまだ何人かいた人たちに挨拶をすると隼の書く日誌に目を当てる。
「あと少し」
それに気づいて隼は言った。
「ゆっくりでいーよー。はいこれ。教科書ありがと、助かった」
私は隼に教科書を返すと再び隼を待った。
「ごめん、すぐ終わらす」
「大丈夫だって」
それにヘラりと笑った。
教室、誰もいなくなったなぁ。
一気に静まる。
とん、と私は隼に軽く寄りかかった。
「優衣?」
「んー、?」