私たちの、歪な関係


「実は…」


ハルちゃんはニヤニヤと口を開く。

なんだろう?

「私、結婚するの」


「え……」

幸せそうなハルちゃんの顔。

それに驚いて声が出ない私たち。


結婚って……


え、ハルちゃんが結婚?

いや、嬉しいし幸せな事なんだけど…

……………隼は?

隼はどうなるの?


隼をみると、笑顔で「おめでとうございます」と言っていた。


隼、それでいいの?


「優衣?」


何も言わない私に気づいたのか、ハルちゃんが私を心配そうに見る。


「えっ、あっ…
ハルちゃんおめでとう!!」


「ふふ、ありがとう」


ハルちゃんは本当に幸せそう。


隼をちらりと見るが、今日の隼は本当に嘘かホントかわからない笑顔。


……いつもなら、作り笑いしてたらすぐ分かるのになぁ。



ハルちゃんがくれたクッキーやお茶が味をなくして私の中に入っていく。


そして一番私の頭に焼きついているのはハルちゃんの笑顔と、隼の笑顔。





………どうしたらいいんだろう。








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