私たちの、歪な関係
「でもよかった、南雲先生幸せそうで」
隼はそう言って私を見て、ね?と言った。
うん、ハルちゃんが幸せなのは私も嬉しい……
だけど、隼は幸せじゃない……
「優衣……」
何も言わない私を隼は気にしているのかな…
「うん、ハルちゃんが幸せなのは私も嬉しいよ…
だけど……」
「俺は大丈夫だよ、全然」
でも、好きな人が他の人と結婚するってどんな気持ちだろう。
そんなすぐ祝えるかな?
大丈夫なんて、言えるかな?
「隼、ごめん。これから最低なこと言う」
私はぐっと手に力を込めた。