隣のあなたは本物ですか?
ちょっと急がないと間にあわないかも。




新しいヒールで走るのは、慣れてない分よろけて危ないなぁなんて思いながら走った。





「ひゃあ!」



右脚がぐらついて体がかたむいた。





「うわっ!
……大丈夫ですか?」




気が付いたら男の人に体を片手で支えられていた。




顔が近い。




かっこいいなぁ。



目鼻立ちがくっきりしていて、唇は少し厚め。


前髪は眉毛より短くて全体的にはっきりした顔立ちなのに髪型でさっぱりもして見える。




「あの………」



「え、あっ!
すいません!
ありがとうございます!!!」



見とれちゃって固まってるとかわたしゃ馬鹿なの?

恥ずかしい。




「いえ。
大丈夫ですか?」



「はい!大丈夫です!!
……あの、お礼に…たいしたものじゃないんですけど…」


かばんの中から毎日持ち歩いてるお菓子を取り出す。




「これ、よかったら受け取ってください。


あ、じゃあ急いでるんで!
ありがとうございました!」




個包装のちょこを2,3個あげて、その場を去った。
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