雪の日 ~すれ違う心~
俺のせいで雛子が死んだのは本当。
死んで償いたいと思っていたのも本当。
けれど、手首を切ったのは、衝動的だった。
自分で自分がよく分からなくなって、なにもかもがいやになったんだと思う。
「うそつき」
ふいに降ってきた言葉。
顔を上げれば、彼女は幾分落ち着いた、でも怒りを含んだ声で続けた。
「自分のせいだって、思い込みたいだけでしょ? 本当は、死んで雛子のところにいこうとしたんでしょ」
そうだったら、どんなに楽だったか。
俺は、逃避のために死のうとしたんだよ。
死んで償いたいと思っていたのも本当。
けれど、手首を切ったのは、衝動的だった。
自分で自分がよく分からなくなって、なにもかもがいやになったんだと思う。
「うそつき」
ふいに降ってきた言葉。
顔を上げれば、彼女は幾分落ち着いた、でも怒りを含んだ声で続けた。
「自分のせいだって、思い込みたいだけでしょ? 本当は、死んで雛子のところにいこうとしたんでしょ」
そうだったら、どんなに楽だったか。
俺は、逃避のために死のうとしたんだよ。