雪の日 ~すれ違う心~
雛子がいなくなって一週間。


俺は雛子を探した。


雛子、雛子、雛子。


いくら呼んでも返事があるはずがなく。


七日たって、ようやく雛子がいなくなったことを自覚した。


二度と会えないと分かって、決壊したように涙があふれだした。


大声をあげて、子供のように泣いた。


泣いて、泣き続けて涙がかれる頃、気づいてしまった。


雛子が死んだのは、自分のせいだったと。




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