ほんとのカオは君だけに
お嬢様
私も話したい・・・



そう思って勇気をだして話しかけた小学3年生のあのころ。



女の子たちのグループはすでに出来上がって、一人で焦って、にぎやかにワイワイ騒いでいる楽しそうな女の子たちのところへ行った。


「あの・・・っ、何の話、してるのっ？？」


精一杯笑いかけた。


でも帰ってきた答えは


「ええ・・・・優亜ちゃんにははなせないよ～～お嬢様にはこんな下品な話、できないし！！ごめんね！！」



そういって少しづつ離れていく明るくてちょっと派手な子たち。




わたし、お嬢様じゃないよ。お金持ちなわけじゃないし、上品じゃないし、ほんとはおとなしくないし。みんなが思ってるような子じゃないよ。


そう思っても、話すことに慣れていない口からは冗談の一つも出てこなくて。





結局おとなしくて上品な”お嬢様キャラ”になっちゃうんだ。











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表紙・目次

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