ほんとのカオは君だけに
そう、思ってたのに。







私はこれで毎日を平和に平たんに、乗り切っていくつもりだったのに。



なんでかなあ。そううまくいくように人生はできていないみたい。









「優亜~~!!!」



「ん?どうしたの?」







あ~~~、今近寄ってこないで~~、面倒くさいなあ・・・







「あのね、これ、誰にも言わないでほしいんだけど、相談が

「おい」




え?だれ?突然何・・・・





「お前、新井田 唯だっけ、?新川優亜なんかに相談しないほうがいいよ、どうせこいつみんなのこと見下してるだけだから」



「・・・・・・・・・は?」





え、勝手なこと言わないでほしい。まって、めんどくさい。こうなると女子はめんどくさい。



「そんなことあるわけないじゃんっ!!ね?唯ちゃん!なんでも私、相談に乗るか・・・・」



言いかけて、新井田唯の敵意のあるまなざしに気づいた。





「やっぱ最低。楓君がそういうんだから間違いないね。じゃ!」




ガラガラッピシャン。





教室のドアが閉まった後の空虚感に包まれて、呆然とする。



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