追憶のトラベラー~ 旅立ち ~
2.炎天下の世界で
世界は、ごく普通に回っている。

変わらない世界で

僕は、変わらない生活をおくる。

朝、7時に起きて制服に着替えて

トースターにパンを入れる。

そして、窓の外を見る。

いつも丁寧に手入れされた桜の木...

でも、 もう木自体が死んでしまっている。

だからもう綺麗な花を咲かすことはない。

いつもと変わらない朝ごはんを食べる。

まぁ、ご飯ならメニューを変えれば済むが

僕の、生活資金はギリギリである

だから、

エアコンもテレビもすべて制限している

スマートフォンが鳴り出す。

「...?」

知らない人からのメールだ。

恐る恐る開いてみる...

しかし、ページには

「この世界を導いて」

と言うひと言しか書かれていなかった。

何だろう...

そう思いながら、メール画面を閉じる。

すると目の前の世界が揺るぎはじめた。

外の暑さが僕の力を奪う。

目を閉じる。

すると、信じられない世界が見えた。
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