死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「私はトラブルメーカーよ。
存在するだけで問題を引き起こす。
そんな人間がこの屋敷に長居するのを、快く思っていない人がいるのは当然じゃない?」


「・・・・・・つまり、『災厄は外に』ってこと?」


「そうよ」


ハロスが訝しげな顔をする。


「それって、誰が言ってたわけ?まさか使用人が直接あんたに言ったってわけじゃないだろ」


「そういうわけじゃないわ。
けど、間接的に聞くことは多いの。
当たり前よね。誰だって面倒ごとは嫌いだもの」
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