死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「あんたが思ってるより、俺はあんたのことを見てきたんだぜ。ずっとそばにいた。守ってきた。
なのにあんたは何も話さない」


哨の右足に触れていた指先で、軽くその足を叩く。


「この怪我さえなきゃ昨日話を聞けたんだけどな。
聞かせろよ、あんたの話。
『呪い子』ってのと、あんたが金持ち以外で有名な理由」


「・・・・・・よく覚えてたわね」


哨が皮肉のつもりで言うと、ハロスは鼻で笑った。


「死神だからな。人間とは作りが違うんだよ」
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