死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「ともかく、私だけがなんでか周りをトラブルに巻き込んで不幸にするから、その噂が回り回って広がって、『呪い子』なんて呼ばれているのよ」
「ふうん。誰が呼び始めたんだろうな、それ。酷いネーミングセンスじゃん」
ハロスの疑問に、哨の凛とした瞳が揺らぐ。
「・・・・・・知らないわよ、そんなの」
棘の含んだ言い方だった。
確かに聞かれて気分がいい質問ではない。
「それじゃああんたが金持ち以外で有名な理由は?それもあんたの性質に関わっているのか?」